「英単語は覚えてもすぐ忘れる」
「知っているはずの単語がリスニングで聞き取れない」
「文章を読んでいても単語の意味がパッと出てこない」
もしそんな悩みがあるなら、それは単語の覚え方に問題があるかもしれません。
本記事では、実践に直結する単語習得法を解説します。
これは単語帳を何周もしてきた筆者が、挫折を繰り返しながらたどり着いた「忘れにくく使える英単語の覚え方」です。
読み終える頃には、単語学習が単なる暗記作業ではなく、会話・読解・リスニングのすべてに直結する有効な手段に変わるはずです。
正しい発音で記憶に定着させる
単語帳で見れば意味が分かるのに、リスニングでは聞き取れない、、、
その原因は、多くの場合、単語の音を正しく覚えていないことにあります。
単語学習は「目で見て覚える」だけでは不十分です。
発音を耳で確認しながら覚えることで、リスニング力も同時に伸ばすことができます。
逆に、間違った発音で覚えてしまうと、実際の会話や音声の中で認識できず、「知っているはずの単語なのに聞き取れない」という状態になりがちです。
こちらの記事で、英会話を上達させるために重要な3つの発音ルールについて解説しています。

ポイント
- 必ずネイティブの音声で確認(辞書アプリや Oxford Learner’s Dictionary がおすすめ)
- 音声を聞きながら声に出す(シャドーイング)
こちらの記事で、シャドーイングについて解説しています。

- スペルと発音をセットで覚える(発音記号も確認)
目と耳の両方から情報を入れることで、単語が視覚・聴覚・発声の3方向から記憶に刻まれ、忘れにくくなります。
どうしても覚えられない単語は、画像でイメージとして覚える
何度見ても覚えられない単語ってありますよね。
そんなときは、文字だけで暗記しようとするのを一度やめて、画像からイメージで覚えてみましょう。
おすすめは、Google画像検索で単語を入力し、その単語に関連する写真やイラストを見ながら覚える方法です。
例えば、TOEICパート1でよく出る単語 curb(縁石)。
TOEIC以外では目にする機会が少ないので文字だけでは覚えるのに時間がかかります。
しかし、画像で見ると意味が掴みやすくなります。
脳は文字情報よりも視覚情報のほうが強く記憶に残るため、「その単語=そのイメージ」という結びつきが自然にできます。
ポイント
- できるだけ鮮明で印象的な画像を選ぶ(自分が「面白い」と感じるほど記憶に残りやすい)
- 意味を確認しながら発音も一緒にチェック(視覚と聴覚を組み合わせると効果アップ)
この方法は、具体的な物を表す単語だけでなく、抽象的な単語にも応用できます。
暗記が苦手な単語があれば、ぜひ一度試してみてください。
多義語は最初からすべての意味を覚えようとする
英単語の中には、1つの単語が複数の意味を持つ「多義語」があります。
例えば charge という単語。
「請求する」「責任」「突撃する」「充電する」などの意味があります。
意味同士が関連している場合もあれば、使い方によって全く違う印象を与えることもあります。
こうした多義語を覚えるときは、最初からすべての意味を薄く覚えるのがおすすめです。
なぜなら、全体像をざっくり押さえておくことで、忘れたときにも複数の意味からアプローチして思い出せるからです。
charge の場合、どの意味にも共通して「前にドン!」というニュアンスがあります。
- 請求する … 前にドン!と出て、代金を求める
- 責任 … 前にドン!と立って物事を引き受ける
- 突撃する … 文字通り前にドン!と進む
- 充電する … 前にドン!とプラグを差し込む
このように、核となるイメージを押さえることで、意味同士のつながりが見えてきます。
ポイント
- 代表的な意味をリスト化し、ざっと全て目を通す
- 最初は完璧に覚えようとせず、「こんな意味もあるんだ」程度でOK
- 実際に例文で確認し、使い方の違いを感覚的に理解する
意味の「地図」を広く描いておくことで、記憶の引き出しが増え、実践での使いやすさが格段に上がります。
例文とセットで覚える
単語を単独で覚えるだけでは、実際の会話や読解で使いこなせません。
単語は「使い方」までセットで覚えてこそ、意味のある知識になります。
特に 自動詞 は、相性のいい前置詞とセットで覚えることが重要です。
例えば、
- depend on(〜に依存する)
- consist of(〜から成り立つ)
- belong to(〜に属する)
これらは単語単体で覚えてしまうと、いざ文章で見たときに意味を取りにくくなります。
メリット
- 文脈の中で単語のニュアンスが理解できる
- 語順や文型も同時に身につく
- 記憶の定着率が上がる(脳はストーリーや状況と結びつけると覚えやすい)
ポイント
- 単語帳や辞書で例文を確認する
- 例文を声に出して何度も読む(音読・シャドーイング)
- 例文を少し変えて、自分で文を作ってみる
単語を覚えることはあくまで過程です。
ゴールは、英語を「使える」ようになること、そして文章をスラスラ読めるようになることです。
そのためにも、必ず文脈とセットで覚える習慣をつけましょう。
単語帳は何周する?
結論!!
単語帳は、全単語を0.5秒以内に答えられるレベルまで繰り返すことが理想です。
なぜなら、長文を読むときは単語の意味を瞬時に思い出す作業を連続で行うため、反応速度が遅いと読解のテンポが崩れてしまうからです。
ポイント
- 1周で完璧を目指すのではなく、スピード重視で何周も回す
- 忘れても構わないので、テンポよくページをめくる
- 徐々に思い出す時間を短縮していく
「考える」時間を減らすこと=読むスピードを上げることに直結します。
英語をスムーズに読むためにも、瞬発力がつくまで繰り返しましょう。
まとめ
英単語を「覚える」だけでは、実際の会話や読解で役立ちません。
今回紹介したように、
- 正しい発音で記憶に定着させる
- どうしても覚えられない単語は画像でイメージ化する
- 多義語は最初から全ての意味を薄く押さえる
- 例文と文脈の中で使い方まで覚える
この4つを実践することで、知識が「使える英語」に変わります。
今日からの行動ステップはシンプルです。
まず1冊の単語帳を決めましょう。
TOEICでスコアアップを目指すなら金フレを使うことをおすすめします。
以下の記事でその理由を解説しています。

そして、ネイティブ音声で発音を確認しながら例文ごと覚えてみましょう。
テンポ重視で何周も回すことが、最速で実戦力をつける近道です。
今回は以上です。
関連記事



コメント