「英語のリスニングが苦手」
「知ってる単語なのに聞き取れない」
そんな悩みはありませんか?
それ、英語の音が変化する仕組みを知らないだけかもしれません。
英語では、音が
- 消えたり
- つながったり
- くっ付いたり
するため、文字通りに発音されないことがよくあります。
この特徴を知らないと、いくら単語や文法を覚えてもリスニングはなかなか伸びません。
発音は「うまく話すため」に学ぶのではなく、「聞き取れるようになるため」に学ぶものです。
✅英語を話せるようになるための勉強法も別記事で紹介しています。
→https://withriolog.com/how-to-speak-english/
そして、リスニングに慣れるには、自分でも発音してみることが欠かせません。
そのためにも、まずは理論として英語の音の変化を理解することが第一歩です。
本記事では、英語の音がどのように変化するのかを、3つのポイントに分けて解説します。
読み終えるころには、
- 「なぜ聞き取れなかったのか」がスッキリわかり、
- リスニングへの苦手意識がぐっと減り、
- TOEICなどの英語資格試験でリスニングが前よりスコアアップする
はずです。
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1. 音が消えるとは
英語では、子音で終わる単語の語尾の音がほとんど聞こえなくなることがあります。
特に P, T, D, K, G などの破裂音で終わる場合に起こりやすいです。
このとき、口の形はそのままで音を出さずに終わるのがポイントです。
- up → アッ(❌アップ)
- it → イッ(❌イット)
- look → ルッ(❌ルック)
全く消えているわけではありません。
しかし、日本語ほどはっきりとは発音されません。
このように、語尾の破裂音は「消えるように聞こえる」のが英語の特徴です。
発音の意識を変えるだけで、リスニングがぐっと楽になります。
2. 音が連結するとは
子音で終わる単語の後に、母音で始まる単語が続くと、音がつながって発音されます。
この現象を「連結(リンキング)」と呼びます。
例①:get up
- get → ゲッ(語尾の t の音が消えている)
- get up → ゲタップ(連結して音がつながる)
→ 理由:get の語尾は子音の「t」で終わっており、その直後に母音で始まる「up」が続くため、子音と母音がつながって発音される。 - さらに速くなると → ゲラップ
→ t の音が d やラ行に近くなるのも特徴です。
類似例:meeting → ミーディng → ミーリng(t がラ行っぽくなる)
例②:look at
- look → ルッ(語尾の k の音が消えている)
- look at → ルカッ(連結して音がつながる)
→ 理由:look の語尾は子音の「k」で終わっており、その直後に母音で始まる「at」が続くため、子音と母音がつながって発音される。
このような音の連結は、英語の「つながるリズム」の正体です。
単語で区切らず、フレーズで聞き取るクセをつけましょう。
3.音がくっ付くとは
同じ音や似た音が連続する場合、それらが1つの音にまとまって発音されることがあります。
これは「音の同化」や「融合」とも呼ばれます。
■同じ音が続くパターン
- get together
❌ゲットトゥギャザー
⭕️ゲットゥギャザー(t と t が1つになる) - big guy
❌ビッグガイ
⭕️ビッガイ(gと gが1つになる)
■似た音が続くパターン
- good time
❌グッドタイム
⭕️グッタイム(d の音が消え、t の音を強調)
drop by
❌ドロップバイ
⭕️ドロッバイ(p の音が消え、b の音に自然につながる)
同じ音・似た音が重なると、自然にまとまって聞こえるのが英語の流れです。
聞き取りやすくするためには、この「くっ付き方」を知っておくのが近道です。
まとめ
本記事では、英語が聞き取れない理由として、「音の変化」に着目しました。
具体的には、以下の3つの現象を紹介しました。
- 音が消える
- 音が連結する(リンキング)
- 音がくっ付く(同化・融合)
これらは、ネイティブの自然な発音では当たり前に起きており、知らないと聞き取れません。
つまり、発音はうまく話すためではなく、聞き取るために学ぶべきものなのです。
音の変化に慣れるには、まずは理論として理解すること、そして自分でも発音してみることが大切です。
今日から、音の変化を意識してリスニングしてみたり、声に出してまねしてみたりしてみましょう。
少しずつ、「聞こえなかった英語」が聞こえるようになっていくはずです。
今回は以上です。
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